「小川千甕のフランス滞在」についての発表

この週末の日仏美術学会例会で、「小川千甕のフランス滞在—『滞欧日記』を読む—」というテーマで口頭発表をしてきました。

2014年に小川千甕の展覧会をした後、福島県立美術館の増渕鏡子さんと一緒にコツコツと小川千甕の『滞欧日記』を翻刻してきたのですが、今年度末で翻刻が終わるので、まとめの考察をしようと考えたのです。

千甕さんは、パリを起点にロンドン、ドイツ、ベルギー、オランダ、イタリアなどを巡っているのですが、日仏美術学会での発表なので、フランス滞在の話と、千甕が滞欧中に関心を持った画家の話をしました。

滞欧中の千甕さんは、藤田嗣治をはじめ、川島理一郎、柚木久太、満谷国四郎、安井曾太郎らと交流していて、それら滞欧日本人画家のことももっと知りたくなります。

また、千甕さんが滞欧中に感心した画家というのが、セザンヌ、シャヴァンヌ、セガンティーニ、ジョットなのですが、この4人の共通項とは何かについても、発表を聞きに来て下さった方たちにいろいろ教えられました。

発表を聞きに来て下さった方々は、フランス美術が専門の人が多く、私の知らないことを丁寧に教えて下さり、有難かったです。

懇親会も楽しく、贅沢な会でした。

来年度ぐらいに、論文にしようと思います。がんばるぞ。

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