伊藤小坡展@桑名市博物館
先日、桑名市博物館まで遠征し、伊藤小坡展を見てきました。
https://www.city.kuwana.lg.jp/index.cfm/24,71186,235,414,html
伊藤小坡は、上村松園と同じ近代の女性画家で美人画家なのですが、意外と知名度がまだまだという感じですね。
小坡の本名は、佐登(さと)さんといい、伊勢の猿田彦神社の宮司さんのお嬢さんです。
京都に出て、森川曾文、谷口香嶠に学んで、夫は同門の画家・伊藤鷺城です。
明治→大正→昭和と画風が変遷していくのですが、特に大正期の文展・帝展出品作が下絵・本画でその特徴が把握でき、その後の昭和期の端正な作品への変化の様子がよくわかるように思われました。
例えば、このチラシの左上画像の「ふたば」(大正7年、三重県美)のお母さんの顔みたいな柔和な雰囲気が、大正期の作品によく見られるのですが、昭和に入ると、「十三詣」(昭和11年、木下美術館)みたいに緻密で端正、なんとなくクラシックな感じの表現に推移するようです。
昭和期の作品は「完璧な美人画」って感じですが、個人的には大正期の優しい雰囲気の美人画が好きです。これは好みの問題ですが。
https://www.city.kuwana.lg.jp/index.cfm/24,71186,235,414,html
伊藤小坡は、上村松園と同じ近代の女性画家で美人画家なのですが、意外と知名度がまだまだという感じですね。
小坡の本名は、佐登(さと)さんといい、伊勢の猿田彦神社の宮司さんのお嬢さんです。
京都に出て、森川曾文、谷口香嶠に学んで、夫は同門の画家・伊藤鷺城です。
明治→大正→昭和と画風が変遷していくのですが、特に大正期の文展・帝展出品作が下絵・本画でその特徴が把握でき、その後の昭和期の端正な作品への変化の様子がよくわかるように思われました。
例えば、このチラシの左上画像の「ふたば」(大正7年、三重県美)のお母さんの顔みたいな柔和な雰囲気が、大正期の作品によく見られるのですが、昭和に入ると、「十三詣」(昭和11年、木下美術館)みたいに緻密で端正、なんとなくクラシックな感じの表現に推移するようです。
昭和期の作品は「完璧な美人画」って感じですが、個人的には大正期の優しい雰囲気の美人画が好きです。これは好みの問題ですが。
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