御縁を大切に

 最近、歳を重ねてきたせいか、人生は「御縁」でできてるのだな、と思うようになってきた。

今夏の小早川秋聲展もいろいろな御縁に導かれ、戦争画を得意とするわけでもない私が企画開催することになったし、今秋に開催する太田喜二郎小企画展もいろいろな御縁で広がりながら続いているし、今春に東京芸大で展覧会が開催される渡辺省亭も、まさに御縁で関わるようになった企画だし。
もちろん、御縁(チャンス)があって、それに私が食いついたから成立しているわけで、自分の意志で選んでいるのですが、私が食いつきたくてもそのとき御縁がなかったり、御縁があっても興味持てなかったり、まあ、研究だけのことではないかもしれませんが、人生はいろいろですね。
最近は、「御縁」と「おやっ?」で研究しているような気もします。「おやっ?」っていうのは、昔、木下直之先生に「おやっ?と思ったことを研究するといい」という感じのアドバイスをいただいたことから来ているのですが、ある事象に素朴な疑問を抱いた時は、大きな問題が隠れているということですね。

「御縁」は持ち続ける努力も必要ですね。これも自分の意志次第。

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